泥落とし勤行記

高校球児の更年期母による泥落としの記録です

夏と野球が終わった日

 


f:id:Hanako_Yokomori:20230730152443j:image

 

地方予選、全試合終了。

甲子園出場を決めたチーム及び関係者のみなさん、おめでとうございます。

 

ベンチ入りを果たせなかった時点で、息子の夏は実質終わっていたのだけど。

 

息子の高校は予選敗退。

甲子園出場は叶わなかった。

(準優勝校というわけではないです。念のため)

 

私は、球児の母としてはダメ母なので、球場には一度も応援に行かなかった。

息子が出ていないのに、平日に仕事の休みを調整してまで観戦する気には、どうしてもなれなかった。酷暑だし。

 

ただ、最後になった試合の終了後は、学校に戻ってきてから記念写真の撮影があるとのことだったので、そこだけは行ってきた。

 

息子が私の顔を見るなり「11年間ありがとう」と言った。

大人になったね。もうこのまま辞めちゃうかな…って出来事もあったけど。

 

好きなことに対しては、まっすぐひたむきで。コツコツとした努力を、繰り返し積み重ねることを厭わない。

それは、間違いなく君の才能だ。

誇りに思うよ。

 

私も夫も文化系人間なのに、何故か息子は野球にハマり。

とうとうここまで、高校野球まで来てしまった。高校球児の母は、予想してたよりも遥かにしんどくて、私は体調も崩した。

 

もう泥汚れの下洗いをしなくていい。

もう高い泥専用洗剤を買わなくていい。

もう夏にタッパー氷や棒氷を作らなくていい。

もう冬に具だくさんの汁物をスープジャーで持たせ、ジャーを洗わなくていい。

もう1リットル、1.5リットル、2リットルの水筒やジャグを気温に応じて使い、洗わなくていい。

もう米を1ヶ月に25kg買わなくていい。

スラパン、バッティンググローブ、守備手袋、ソックス、スパイク、トレーニングシューズ…次々と穴が開く消耗品を、もう買い換えなくていい。

もう練習着ユニフォームパンツの尻や膝を縫わなくていい。

もう補食のパンやプロテインバーのストックを気にしなくていい。

もう朝4時に起きなくていい。

もう「明日何時集合?」って気にしなくていい。

もう夏に「熱中症大丈夫かな…」と心配しなくていい。

もうあらゆる怪我の心配とケアをしなくていい。

もう遠征の時の交通費をSuicaにチャージする用の千円札を常備しておかなくていい。

もう「また何か失くしたり盗まれたりしてないか」と心配しなくていい。

もう保護者のお付き合いしなくていい。

もう何のお手伝いも係もしなくていい。

 

正直、今は解放感が一周回って虚脱感さえ覚える状態だ。もともと体育会系のノリが合わない私にとっては本当に辛い日々だった。

でも。

私が一人で生きていたなら、絶対に見られなかったであろう景色を、君は本当にたくさん見せてくれた。

いつだって心の底から楽しそうで、そんな君を応援するのは楽しかった。

 

ありがとう。

お疲れ様でした。

 

この記録もここまで。

 

さらば、野球母!!

 

なお、人生は続く。

宙ぶらりんな日々

予選が始まってるけど、息子にしてみれば雑用、雑用、サポート&雑用の日々。

 

アップ以外は身体動かすこともないようで。

 

退屈な日々。

 

負けるのを願うわけにもいかないけれど、ベンチ入りを逃した子とその親からすると…

 

早く終わって欲しいな

 

に、どうしてもなってしまう。

うちだけかなあ…

 

宙ぶらりんな日々。

 

 

今日の泥

6/26

泥レベル★


f:id:Hanako_Yokomori:20230702100528j:image

泥落とし専用洗剤が無くなったのだが、もう新しいのを買いたくない。

 

スラパンも練習用ソックスも、次々と穴が開く。

 

あと、少し。

 

そう思って日々を過ごしていたら眼底出血を起こした。大学病院を久々に受診。

 

3週間後に再診。

 

数万円するらしい高い薬を注射せねばならないが、最新の治療法。私の母は晩年ほぼ失明したのであるが、この治療法があったならおそらくもう少し穏やかな老後を過ごせたのではなかろうか。

 

だから。

 

私はこの治療法を受ける。

 

保護者事務仕事が終わった後、少し余裕ができるであろうこのタイミングで良かった。

 

そう思うことにした。

 

 

義務よ、さらば

 


f:id:Hanako_Yokomori:20230625111802j:image

 

月に一度、日曜日を潰されていた。

 

定期保護者連絡会。

 

1年の時は、重要そうな時以外はスルーしていた。

 

2年になると運営に携わらなくてはいけないので毎月。

 

3年になると6月を最後に出席しなくて良いと、去年知ってから心待ちにして数えてた。

 

あと○回!と。

 

やっと、やっと今日を迎えることができた。

 

引き継ぎもほぼ終わったし。

(後任体制、あれで本当に大丈夫だろうか?という疑問は残るが…)

 

昨日「もう行きたくない、かったるい」だの「自分の時間が欲しいー」とか、ウダウダと言う息子に腹立って色々怒ってしまったけど、今日フォローしておこうと思う。

 

まあリップサービスとは思うけど。

「今年ベンチ入りできなかった3年生が、とてもよく運営をやってくれて助かっている」と監督が言ってたよ。

これを伝えつつ。

 

あとちょっと、やり抜こう。

大好きな、11年間やってきたことの最後を嫌なイメージのまま終わらせないように。

そこだけ守って行こうよ。

 

親としては、また一つ。

義務よ、さらば。